今日は、12月9日。ちょうど1年前、怪我で突然廃業の危機に直面し、やむにやまれずファンドを実施しました。
出会う人に笑ってもらう仕事をしているので、体調などに関するネガティブな情報は一切出さないのが、ロネとジージのセサミ・ポリシーなので、悩み迷った末の決断でした。
突然の危機に面し、廃業と背中合わせの状況の中、急遽実施したセサミファンドでした。そして、予想を越えるたくさんの方からの励ましと支援をいただいて、今を迎えています。感謝と同時に身の引き締まる思いです。
支えてくださったお一人お一人に、心から感謝いたします。
私たち個人というより、私たちの生み出すステージや世界観に寄せられたこのファンド、怪我からの快復も含めて、今後の活動に生かしていきますので、どうぞ会いに来てください。
見に来てくださる方がいて初めて生き延びられる私たちです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
「幸せなキモチ」を届けられる作品作りをコツコツと重ねていきます。
少し動けるようになってからは、怪我で動けなかった時の分の仕事が山のように押し寄せるなかで、リハビリを続け、ライブやプロジェクトを実施してきました。詳細なご報告が遅くなりましたこと、こころからお詫び申し上げます。
改めて、「ロネ&ジージ 緊急支援プロジェクト2024」のご報告です。
ファンドの結果のご報告
ファンドのページの公開:2023年12月9日
当初、集まるのだろうかという不安を抱えながら、何とか生き延びられる最低の金額を目標金額に設定してスタートしたファンドでしたが、12月14日(木)、ファンド開始から8日間で、200万円に達し目標を達成することができました。
目標額には達しましたが、ご支援の輪がさらに広がれば安心して療養リハビリに専念できます。リターンの商品をお届けすることも、生のパフォーマンスを見ていただく機会も作れます。また「こども食堂」などの訪問パフォーマンスなども展開していくこともできる、そう考えて、予定通り2024年1月21日までこのファンドを継続しました。
ファンドの成果
達成金額:日本円4,793,500円 外貨129,940円(外貨の日本円換算)
合計4,923,440円
- 支援の内訳
- リターンのご購入:774,000円(のべ41名)
- 寄附・お見舞い:4,149,400円(202名 海外を含む)
- 達成まで:-2,923,440円
また、たくさんの方から「お見舞いと励まし」のメッセージをいただきました。
<リターン購入型>の内訳
再掲になりますが、このファンドでは下記のリターンをご用意いたしました。行末の( )はご購入いただいた方の人数です。
体験型のリターンでは、支援してくださった方と直接お会いしてお礼をお伝えする機会が持てました。
●がついている項目は、現時点でリターンのお渡しが完了していないものです。
- 【クリアファイル】A4クリアファイル2枚セット 7名
- 【トートバッグ】 6名
- ●【CD】「おやつの時間」1~4話 4名
- ●【CD】「おやすみロネ&ジージ」1~5話 4名
- 【WEB講座参加チケット 3か月受け放題】2名
- 【Gigiのボディサポート120分】 5名
- 【RONEのwebセッション 100分 】1名
- 【RONEのリアル・セッション】 2名
- 【WEB講座参加チケット 5か月受け放題】2名
- 【GigiのWEB個人研修】1名
- 【アフタヌーンティー】2名
- ●【ロネ&ジージのパフォーマンス40分】3名(あと1名)
- ●【ビッグイヤーズ・フォー・キッズ】1名
- ●【ロネ&ジージ・フォー・シニア】 1名
資金の使い道
これも再掲になりますが、
- 怪我の療養費
- 差し迫ったOPEN SESAMEの維持費(固定費、人件費、その他経費)
- 上記リターンの製作費
- 2024年の活動の準備など
ご支援いただいた資金をできるだけ長く生かすために、少しずつ身体が動かせるようになってからすぐに、少しずつ活動を始めました。当面、1-2ヶ月のつもりでしたが、4月あたりまで安心して療養することができました。以下の活動報告をご覧ください。
ファンド後の活動
小さな劇団OPEN SESAMEの2024年の主な活動です。
2023.12月
ファンドを始めて約1週間、やっとここまで動けるようになりました。
2023.12月ライブ「ライフ・イズ・カーニバル」 どれがロネかわかる?
新聞の影響で9月のライブに入れなかった方のために同じ作品をやりました。9月からのリピートの方が多かったことが嬉しい驚きでした。
1月元旦
少しは安心して療養できることになり、ホッとしたお正月でした。
が、怪我で1月公演の準備がかなり遅れていたので、走り始めたお正月でもありました。
1月 公演「クラウンタイム」 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
第一部ロネとジージのもとでクラウンを学ぶ受講生たちのステージと、第二部ロネ&ジージのステージで構成。
第一部をしっかり支えながら、そぉっと自分たちのステージをつとめました。
2月 「動く絵本 ビッグイヤーズ」 神保町ブックハウスカフェ
恒例になってきた「こどもの絵本専門店ブックハウスカフェ」ひふみ座でのショー。
ジージの骨折はだいぶ回復してきました。
3月 ライブ「ウェイターズ」 表参道ラパンエアロ
まだまだリハビリの途中。
4月 ラベンダーの会 (ファンドのリターン)
この、頭にボールがくっつくというスキットは、基本的にはロネが担当。ロネができないときには、ジージのバージョンになるのです。
4月 「動く絵本 ビッグイヤーズ」 神保町ブックハウスカフェ
ゴールデンウィーク直前。ジージは、完治に近い状態になってきたけど、動けなかった時期に落ちてしまった筋力の快復をコツコツしています。
6月 公演「アフタヌーンティー」 南アルプス市あやめホール
当初、表参道でのライブの予定が、いくつもの事情が重なって急遽ホール公演に。ライブとは作品の作り方がまったく違うので、「間に合うのか?」というチャレンジでもありました。約30年前に作った作品を大幅に改変してのリメイクは、そんな状況で生まれてきました。南アルプスが本拠地の森の劇場さん、ライブでもおなじみのさやかさんの力で実現した、コロナをはさんで5年ぶりのホール公演でした。
6月-7月 クラウンキャンプ・ジャパンin木曽
今年は長野県の後援を得て、OPEN SESAMEが主催。会場を交通の便のいい場所に移しての開催でした。地元のサポーターに支えられたからできたプロジェクトも今年で13年目。
朝9時からスタートして、休憩をはさんでも、夜8時過ぎまでのプログラムは体力勝負。
9月 ライブ「仮面舞踏会」 表参道ラパンエアロ
この頃になると、ロネの怪我も知らない人には気づかれないくらいまで回復。でも、骨の状態が変わったことでジャグリングの軌道がかわったため手具の落下が多くなり、そのためのリハビリは続いています。
内心、「王様はあまり動かなくていいね」と思っていたら、とんでもなかった(ロネ)
チャリティ・ファンド
12月、クリスマスからお正月にかけてのホリデーシーズンに、予算がなくて鑑賞会を実施できない施設などに、クラウンを楽しんでもらうために何かできないかということで発足した企画。ロネとジージが、こども食堂、高齢者施設、保育園などを訪問します。訪問先の状況によって、ロネとジージの仲間たちのクラウンも同行します。
集まったお金の分だけ訪問ができるため、現在、訪問先と日程などを調整中です。
10月 ロネのお話タイム
身体に負担をかけずにロネにできる仕事、といえば「ナレッジを話すこと」ということで開催。でも結局、イタリア喜劇の型とか日本の古典の型、チャップリンとシルクドソレイユの共通点、など実際に演って見せながらお話したので、まったく動かないということにはなりませんでした。
文明開化の時代から、欧米芸術の輸入を経て、クラウンをはじめ「演技をする」ジャンルが日本でどのように捉えられたのか、など、わかりやすくときにみんなで笑いながらすすめるトークとなりました。ゲストは、6月「アフタヌーンティー」公演に出演した、ジジエラ・ポッチャリン。
休憩時間には、ブックハウスカフェ名物のカレーパンをみなさんと食しました。美味。
11月 東近江芸術文化祭
これが、昨年一番最初に中止になったイベント。チケットがほぼ完売だったため、関係者のみなさまが開催を1年待ってくださって実現した公演でした。本当に感謝しかありません。
そして、怪我が治ったからできたプログラムのハイライトはこれです。さすがに昨年これをやるのはムリだった。
下の動画は2024年11月今年のステージです。
11月 多賀あさひやライブ「ムーンライト・セレナーデ」
11月は滋賀県は多賀に滞在して、近畿エリアでのライブや公演をする月。
「ムーンライト・セレナーデ」幕開けはこの古民家カフェから。
古民家カフェ「多賀あさひや」は、和室をパフォーマンスエリアに設営するところから仕事がはじまります。写真をよ~く見ると「なるほど」がわかるかも。
リメイク版とはいえほぼ新作扱いの初演なので、アクシデントが多発。笑いをこらえながら乗り越えました。
昨年の状況をよくご存じのみなさまが、安心して笑ってくださるのが本当に嬉しかった!
11月 祇園シルバーウィングス 「ムーンライト・セレナーデ」
演目は多賀と同じでも、舞台袖が上下逆だったり、パフォーマンスエリアの広さもかなり違うので、調整とリハーサルが欠かせません。RONE&Gigiのステージのセッティングは、音楽のライブよりも半日長いのですが、オーナーをはじめ会場スタッフのみなさまの協力で昼の部の開演前ギリギリで終えることができました。
思えば、昨年のここでのライブは、まだジージの負傷前でしたが、ロネの方は最後のカーテンコールではハイチェアにつかまってやっと立っていました。怪我したことを公表したのは、このシルバーウィングスでのライブが最初でした。
11月-12月 なやまっちとコラボ企画
11月30日(土)は講座を、12月1日(日)はショーを、というスケジュール。
京都伏見の納屋町商店街のイメージキャラクター「なやまっち」とのコラボで、関西エリアのクラウンにも出演してもらって、久しぶりに一緒にパフォーマンスしました。
12月 College Women’s Association of Japan (CWAJ)月例会 外国特派員協会
パフォーマンス・ショーと、その後のトークのご依頼でしたが、問題はトーク。会の公用語が英語、ということで英語でやって欲しいというリクエストでした。コロナ禍をはさんで、最後に英語で授業をしたのは2016年アメリカと2018年香港。何とかなるかなぁと思いながら臨みました。結果、質疑応答も楽しむことができました。
12月 ライブ「ムーンライト・セレナーデ」 表参道ラパン
多賀、祇園、の作品は、当初東京でやる予定はありませんでしたが、東京でも見たい、という声に押されて急遽実施することになりました。昨年は、朝日新聞の影響であっという間に売り切れた年末ライブ。今年はどうでしょう。ドキドキ。
みなさまに直接お会いできることを楽しみにお待ちしています。
2025年に向けて
この1年、これらの活動の間で、幼稚園、こども園を含めたクローズドのイベント出演をしてきました。朝日新聞に詳しく書いていただいたように、小さな団体のOPEN SESAMEは実働しないとまわっていきません。
ライブなどのチケット、著作物を含めた作ったものの販売、出張パフォーマンスが、OPEN SESAMEの活動資源です。
今年は「クラウン用語辞典」も出版しました。昨年は怪我のため作れなかった、翌年のカレンダーもつくりました。
リターンでは、ラジオのCDが間もなく出来上がります。
2025年の企画の青写真もできました。
これからも、またコツコツと良質な笑いを作っていきます。
それが支援してくださっているみなさまへの恩返しになりますように。
お礼のご報告が遅くなったことを心からお詫びいたします。
2025年、また一緒に笑っていただけたら嬉しいです。
2024年12月9日 心からの感謝をこめて、ロネ&ジージ