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「クラウンを学ぶ」とは、何をやるのか?

ピアノを習うなら「ピアノを弾く」「楽譜を読む」、バレエを習うなら詳細は知らなくても「バレエを踊る練習をするのだな」などと、想像がつきますが、「クラウンを学ぶ」とは実際何をするのかわからない人が多いと思います。具体的には何をどのようにやるのか、本校のレッスンの一部をいくつかご紹介します。

ダンスやステージングなどレッスン内容は多岐にわたりますが、レベルはそれぞれの受講者に合わせて基礎から応用までをカバーしています。常設クラスでは、各期末に発表会を、またロネ&ジージと一緒に各クラス有志の合同公演も実施しています。

目次

コミュニケーションのレッスン

アイコンタクト

クラウンが最初に学ぶのはアイコンタクト。できているつもりになっていることが多いのも、このアイコンタクトです。このアイコンタクトからコミュニケーションの輪を広げていったり縮めたりします。日常生活ではコミュニケーションは常に「本番」ですが、レッスンの中では「練習」なので、安心してトライ&エラーができます。

ディズニーの発想の基本を学習

クラウンの演技におけるお客様との関わり方は、もともとディズニーの親会社だったサーカスの基本なので、自動的にディズニーの発想の基本が学習できます。

キャラクターの開発

キャラクターの創造

俳優が役を演じるように、クラウンは自分の「役(キャラクター)」を自分で作ります。そのキャラクターとして、人や物にどう関わるかを探検し楽しみユーモアを生み出していきます。

メイクと衣装

どんなメイクになるのか(メイクをするしないも含めて)、どんな衣装を着るのか、外見を大きく左右するのがこのキャラクターです。

ユーモアの視点のレッスン

視点を変えてものを見る

一見普通に見えることを、見る角度を変えて見る練習をします。

「おもしろい」をカタチにする

自分なりの「おもしろい」を見つけて作品にします。(例えば、白雪姫が王子様を待ちくたびれて起きてしまったら、とか。発想はご自由に。)クラスメイトの発想も勉強になります。

クラウンの表現と演技

見る人に伝える

「演じ手が何をやっているのか、どう感じているのか」が見ている人にわかるためのレッスン。

伝える技術を磨く

初心者は、自分では「~のつもり」でやっていても見ている側にはさっぱりわからない、ということがよくあるので、まず、伝える技術を磨きます。

共感を生むために

クラウンの共感は、状況や設定を見る人が理解してはじめて生まれるということを学習します。

マイムとクラウニング

クラウン特有の動き

クラウニングとはクラウン特有のコミカルな動きのことで、歌舞伎や京劇、コメディアデラルテのように多くの型があります。

コメディを作る

クラウニングを組み合わせることでもコメディを作ることができ、チャップリンもたくさん使っています。

表現の幅を広げる

それぞれの身体的な条件に合うクラウニングを身につけることで表現の幅が広がります。

クラウンのマイム

物がないところであるように見せるのが、クラウンのマイムですが、本校ではクラウンらしい動きをやりやすくするための身体トレーニングのひとつとして取り入れています。

ジャグリング

手具の基本的な使い方とバリエーション

クラウン教室と聞くと大抵の人が思い浮かべる授業のひとつで、ボールやクラブ(ボーリングのピンのような形の棒)がポピュラーです。投げ、回転、乗る、などに区分されます。

ジャグリングを専門にやるジャグラーに対して、クラウンはクラウンならではのジャグリングの取り入れ方をします。
皿回しなどもこのジャグリングに入りますが、主なものでは、ボール、クラブ、スカーフ、リング、皿回し、ハットトリック、シガーボックス、デビルスティック、ポイ、フラッグ、スティルツ(足長)、ローリンググローブ(玉乗り)、ローラーボーラー、一輪車、などなど。
まず、手具の基本的な使い方を学び、そこからバリエーションを増やしたり、作品と組み合わせたりすることもあります。

ジャグリングを習得する理由

クラウンにとってジャグリングを習得する理由はひとつではありません。

  • リズム感を養うこと。コメディはリズムが大事です。
  • 物をおもしろく操る技術を身につけるため。
  • 本番での身体の緊張のコントロールを身につけるため、など。
  • 最初「できるわけない」と言っていて、できるようにならなかった人は今までひとりもいません。ひとりでは挫折してしまいそうなときも、クラスメートの存在がモチベーションをキープします。

バルーン

基本から応用

これもクラウン教室と聞くと大抵の人が思い浮かべる授業のひとつかと思います。細長い風船をひねっていろいろなものを作ります。その方法の基本から応用までを学びます。

コミュニケーションの入口をつくるツール

このバルーンは、バルーニストという専門職の方がいるほど奥の深いものです。クラウンは、主にパフォーマンスをするときに、コミュニケーションの入口をつくるツールとしてこのバルーンを使います。

注意:ゴムアレルギーの方はやらないでください。

マジック

マジックの学習

クラウンの使うマジックのいくつか学習します。

見せ方・マナー・演じ方

そのマジックのトリックだけではなく、その見せ方とマナー、演じ方を含めて学習します。

クラウンのコメディ作品の作り方

作品作りに必要な事

  • 台本の書き方
  • 音楽や効果音の使い方
  • 構成の仕方など
  • はじめは講師がサポートしながら、慣れてきたら自分なりに作り、それを講師がアドバイスしながら作り上げていく、ということをやります。

受講者が得られる学習効果

クラウンができるようになるまでの学習を通して、こんな学習効果があります。プロの方は、技術の向上プラスアルファがあります。

「自分らしさ」の発見

「自分らしい表現」、「自分らしい作品」、「自分らしいデザイン」…などを通して「私」についての理解が深まります。

自信がつく

「できない」と思っていたことが「できる」ようになることを通して、達成感と自信がつきます。

コミュニケーション・スキル

クラウンの技術の基本は、コミュニケーション。レッスンを通して人との関わり方を学習できます。他者とのコミュニケーションの基本は、自分とのコミュニケーションです。。

問題を解決するスキル

個人差がありますが、基本レッスンを通して、また作品作りを通して、現実の状況を知り、どこに問題があるのかを見つけ、その解決策を探してトライ&エラーを繰り返します。レッスンの流れの中で笑いながら、自然に身につきます。プロの方はもちろん仕事のなかで、またどなたでもきっと日常の生活の中で生かせることでしょう。

OPEN SESAMEでクラウンを学ぶメリット

メリット

  • クラウンを初心者からプロまでが、段階を追ってそれぞれのレベルで学習することができます。
  • 発想や能力開発にも向いています。
  • 発表会では、クラウンのことだけではなく、「ショーを公演にする」ということについても学習します。
  • 授業の内容によっては地頭を使い「脳みそが筋肉痛」を起こすことがあります。
    • 具体的には、「で、あなたはどう思うのか? どうしたいのか?」と問われていく授業があります。
  • 自分のペースで、学習ができます。
  • 当然ですが、怒鳴られたり性格や人格について言及されることはありません。

デメリット

  • 講師のサポートを受けながらでも、自分で考えたり決めたりすることが多いので脳みそが疲れます。
  • 「クラウンを勉強している」という文言は、履歴書で特に有利になるわけではありません。
  • それぞれが「違う」ので、みんなが一律に同じにできません。
  • グループレッスンでも、個人レッスン的な時間がある場合があるので、一斉に同じレッスンにはなりません。
  • 自分のペースでの学習となります。
  • 穏やかな授業となります。

講師

指導:Rone&Gigi(ロネ&ジージ)

ホール公演 構成・演出:Gigi
他に、運営スタッフ4名、手話通訳が付き、約10名のスタッフで参加者をサポートします。

もっと詳しく>

受講者の傾向…色々な方が受講しています

生涯学習として受講している方
福祉関連のお仕事に従事している方
主婦、学生、僧、会社員、会社役員の方

  • チャップリンのようなことがやりたい。
  • こどものころからピエロになってみたかった。
  • 人を笑わせるのが好き。
  • 職場で笑わせる芸を披露したい。
  • コミュニケーションがうまくなりたい。
  • 自己啓発 問題解決能力を上げたい。
  • 人見知りを直したい。
  • ケアリングクラウンをやりたい。

プロのクラウン、俳優、パフォーマーの方

現役の俳優、クラウン、パフォーマー、テーマパークのキャラクターを仕事にしている方などが受講しています。

  • 基本を繰り返しトレーニングしてブラッシュアップしたい。
  • 表現力を磨きたい。
  • 作品のアイデアやサポートが欲しい。
  • どんな技術を補えばいいのか、どんなトレーニングが必要かを知りたい。
  • うまくなりたい。
  • 知識を得たい。
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