クラウンは古くはヨーロッパから始まったと言われる古典芸術。
イタリア、フランス、イギリス、アメリカなどなどで発展し熟成しきったこの芸術文化は、彼の地ではすでに「古い」ものとみなされ、現在でも愛され続けているものの、決してポピュラーとはいえない。
往年の伝説的クラウンたちは星になり、その継承者たちも引退して久しい。
もはや、クラウン文化は、世界から消えつつあるのかもしれない。
そんな時代に、クラウンたちが劇場公演をしている。
この日本でー。小さな灯りだけれど、熱く消えない火種のように確かに燃えている。
ロネとジージの公演を初めて観た観客のポジティブな共通の感想は、「こんな世界があるなんて、知らなかった!」だ。
そう、それがクラウンの強みであり、難しさだ。
一度体験すれば、感性の合う観客はすぐに受け入れてくれる。が、知らないものを観に「劇場に行こう!」という人は、あまりいない。
想像できないものを説明することは難しい。
結局、「ピエロ」と言われてしまうか、「パントマイム」、「チャップリンみたいな」という、どうにも方向違いな「わからない」説明になってしまう。
そんな苦労を30年以上も続けてきて思う事は、
さまざまな方法で粘り強く活動を続けるしかないということだ。
とにかく、一人でも多くの人にクラウンの素晴らしさを伝えられるように、良い作品を提供すること。
クラウンは共感の芸術。
観客の想像力を刺激して、ともに発見と驚きと笑いを共有する。
失敗を重ねながらも舞台に居続けようとするクラウン達が発しているのは、「存在する」意味。
観客は笑っているうちに、その哲学に触れ、知らず共感することになる。
「悔しい、今まで知らなかったことが!」
終演後の観客から贈られたのは最高の賛辞。
だから、続けていかなくちゃ、ね!
観たコトない世界【コメディアートフェスタ】

コメント