3月公演「コメディアートフェスタ2026」前売開始   詳細はココをクリック

その先にあるもの 【コメディアートフェスタ】 

現在、10本の新作創作をサポートしている。コメディアートフェスタに参加するメンバーのオリジナルクラウン作品は、基本、自作自演。

クラウン作品を演出するのは簡単じゃない。ともすると、そのクラウンの「良さ」を消してしまいかねないからだ。

プロを目指すメンバーもいれば、初心者も、生涯学習として続けてきた古参メンバーもいる。そんな価値観もレベルも異なるメンバーの作品はまさしく十人十色。一辺倒のコーチングというわけには、当然、いかない。

ただ、稽古を続けていると、全員に共通の課題というものも見えてくる。実に、興味深いー。何よりそれは、今までレッスンを行ってきた、講師自身の課題ということになるからだ。

因みにー、本番の為の稽古場では、私は演出であって、講師ではない。「育てる」というスピード感では、本番に間に合わないからだ。

そんな演出の立場からは、講師の私に「もっとこれを教えておく必要があるよね」と、チェックを入れるコトが増える日々だ。

その一つが、全員に共通の課題ー。動きと呼吸の連携だ。台詞が極端に少ないクラウンの世界では、コトバの代わりに全身で動き、表現することが基本になる。

その動きの元になるのは「インナーボイス」(心の声)だ。
ココロの声は呼吸に現れる。この呼吸と声がカラダを動かしていく。

「何が言いたいか分からない」、「正解をさがしてしまう」、「行動だけを行う」、「(心の)声が小さい」などなど、演じ手がこの状態にあると、動きは日常的になり、クラウンという次元に入ることが難しくなる。

本来、この課題に関しては日々のレッスンでクリアーしておくことが重要だ。

が、クリアーするのはさほど難しくはない。それはまるで電気のスイッチをON、OFFと切り替えるようなもので、気が付いてしまえば、ドアを開けて通り抜ける程度のものだったりする。

演出をつけられ、それが理解できたメンバーから変化がはじまる。変化のはじまったメンバーの演技は実にのびやかでダイナミックだ。だから見ている人にも爽快感が生まれる。

不思議と、それが他のメンバーにも伝播していくから愉快だ。集団で稽古していることの最大の強みはこういうところだろう。互いから「学ぶ」のだ。

そうして、私たちは「その先」を目指す。一つのことをクリアーしたら、すぐに次の課題がやってくる。課題は終わる事は無い。その先へーただ、進むことで私たちは多くの理解と発見を創作の世界から「贈り物」としてもらっているのだ。

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